ヨーロッパ言語
共通参照枠

 

学生の評価は、すべての教師が直面する課題です。教室内での評価ならまだしも、多くの場合教室の外(実際に言語を使用する状況下)での評価を行うことは困難です。教室内の関係性でなく、普遍的な基準でどのように学生を評価することができるか?1996年欧州評議会により、言語の評価と教育のための基準を設ける為、ヨーロッパ共通フレームワーク(CEF)が確立されました。このセクションでは、CEFが何であるかを詳述し、どのような状況において使用されるか等について展開して行きます。

 

CEFR(ヨーロッパ言語
共通参照枠)とは
何でしょうか?

 

CEFR ヨーロッパ言語共通参照枠

CEFRは欧州全域において、言語関連のシラバス詳細、カリキュラムのガイドライン、試験、テキスト等の共通基盤を規定します。学習者が言語をコミュニケーションのために使用するのにまた、知識とスキルを向上させるための総合的な方法を明示します。

 

CEFRは6レベルでの外国語習熟度、A1とA2、B1とB2、C1とC2により構成されています。これら6つのレベルは、以下の3グループに編成されています。

A:  基礎段階の言語使用者

B:  自立した言語使用者

C:  熟練した言語使用者

 

CEFR 6レベル より3つの
グループを構成

CEFRは6レベル

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この方式により、言語や国境を越えて試験結果の比較が可能になりました。また、言語資格について明確に規定し、そのための教育や職業移動を容易にするための情報を提供します。ヨーロッパのみならず他の大陸に渡り広大な範囲で使用され、現在38言語での対応が可能です。全ての重要な試験はCEFRにより配置、運営されています。

 

以下に各レベルの詳細を表示します。

 

CEFRは6レベルでの外国語習熟度、A1とA2、B1とB2、C1とC2により構成されています

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教室で学べる言語


 


レッスンスタイルを選ぶ



A1: ブレイクスルーまたは入門

A1: ブレイクスルー
または入門

特定のニーズを満たす日常的な表現や非常に基本的なフレーズを理解して使用できる。自己または第三者を紹介し、住まい、知人、所有物などの個人的な内容に関する質問を問答できる。対話の相手がはっきりとゆっくり話し、外国語の初級者であることを理解した姿勢を見せる場合に、単純な方法で対話できる。

 

スキル

A1: ブレイクスルーまたは入門

リスニング

(口頭表現の理解)

はっきりとゆっくりと話してもらえれば、自分、家族、すぐ周りの具体的なものに関する聞き慣れた語やごく基本的な表現を聞き取れる。

リーディング

(記述表現の理解)

例えば、掲示やポスター、 カタログの中のよく知っている名前、単語、単純な文を理解できる。

スピーキング

(会話によるやり取り)

相手がゆっくり話し、繰り返したり、言い換えたりしてくれて、また自分が言いたいことを表現するのに助け船を出してくれるなら、 簡単なやり取りをすることができる。

直接必要なことやごく身近な話題についての簡単な質問なら、聞いたり答えたりできる。

スピーキング

(口頭表現創出)

どこに住んでいるか、また、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って表現できる。

ライティング

(記述表現創出)

新年の挨拶など短い簡単な葉書を書くことができる。 例えばホテルの宿帳に名前、国籍や住所といった個人のデータを書き込むことができる。

 


A2: ウェイステージまたは初級

A2: ウェイステージ
または初級

身の回りの事柄に関わる文章や頻繁に使用される表現を理解できる(非常に基本的な個人および家族情報、ショッピング、地元の地理、雇用など)。身の回りおよび習慣的な事柄に関する情報の直接的なやり取りを必要とする、単純で習慣的な作業において、意思疎通できる。自身の背景、身の回り、およびニーズについて、単純な言葉を使って表現できる。

 

スキル

 A2:  ウェイステージまたは初級

リスニング

(口頭表現の理解)

(ごく基本的な個人や家族の情報、買い物、近所、仕事などの) 直接自分に関連した領域で最も頻繁に使われる語彙や表現を理解することができる。

短い、はっきりとした簡単なメッセージやアナウンスの要点を聞き取れる。

リーディング

(記述表現の理解)

ごく短い簡単なテクストなら理解できる。

広告や内容紹介のパンフレット、メ ニュー、予定表のようなものの中から日常の単純な具体的に予測がつく情報を取り出せる。

簡単で短い個人的な手紙は理解で きる。

スピーキング

(会話によるやり取り)

単純な日常の仕事の中で、情報の直接のやり取りが必要ならば、身近 な話題や活動について話し合いが できる。

通常は会話を続けていくだけの理解力はないのだが、短い社交的なやり取りをすることはできる。

スピーキング

(口頭表現創出)

家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴を簡単な言葉で一連の語句や文を使って説明できる。

ライティング

(記述表現創出)

直接必要のある領域での事柄なら 簡単に短いメモやメッセージを書 くことができる。

短い個人的な手紙なら書くことができる:例えば礼状など。

 


B1: スレッシュホールドまたは中級

B1: スレッシュホールド
または中級

職場、学校、休暇などで頻繁に発生する身の回りの事柄について、明確で一般的な内容の趣旨を理解できる。 学習している言語が使用される地域に旅行する際に発生するほとんどの状況に対応できる。身の回りまたは専門的な関心に関わるトピックについて、単純な結合文を作成できる。 経験や出来事、夢、希望、および大望を表現し、意見や計画の簡単な理由や説明を行える。

 

スキル

 B1:  スレッシュホールドまたは中級

リスニング

(口頭表現の理解)

仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる。

話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の話題についても、ラジオやテレビ番組の要点を理解することができる。

リーディング

(記述表現の理解)

非常によく使われる日常言語や、自分の仕事関連の言葉で書かれたテクストなら理解できる。

起こったこと、感情、希望が表現されている私信を理解できる。

スピーキング

(会話によるやり取り)

当該言語圏の旅行中に最も起こりやすいたいていの状況に対処することができる。

例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について、準備なしで会話に入ることができる。

スピーキング

(口頭表現創出)

簡単な方法で語句をつないで、自分の経験や出来事、夢や希望、野心を語ることができる。

意見や計画に対する理由や説明を簡潔に示すことができる。

物語を語ったり、本や映画のあらすじを話し、またそれに対する感想・ 考えを表現できる。

ライティング

(記述表現創出)

身近で個人的に関心のある話題について、つながりのあるテクストを書くことができる。

私信で経験や印象を書くことができる。

 


B2: ヴァンテージまたは上中級

B2: ヴァンテージ
または上中級

読み聞きする事柄を実質的にすべて簡単に理解できる。様々な音声や書面から得る情報を要約し、論点や根拠を首尾一貫させて再構築できる。最も複雑な状況においても、微妙な意味の違いを区別しながら、非常に流暢かつ明確に、自然な自己表現ができる。

 

スキル

 B2:  ヴァンテージまたは上中級

リスニング

(口頭表現の理解)

長い会話や講義を理解することができる。また、もし話題がある程度身近な範囲であれば、議論の流れが複雑であっても理解できる。

たいていのテレビのニュースや時事問題の番組も分かる。 標準語の映画なら、大部分は理解で きる。

リーディング

(記述表現の理解)

筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告が読める。

現代文学の散文は読める。

スピーキング

(会話によるやり取り)

流暢に自然に会話をすることができ、母語話者と普通にやり取りがで きる。

身近なコンテクストの議論に積極的に参加し、自分の意見を説明し、弁明できる。

スピーキング

(口頭表現創出)

自分の興味関心のある分野に関連する限り、幅広い話題について、明瞭で詳細な説明をすることがで きる。 時事問題について、いろいろな可能性の長所、短所を示して自己の見方を説明できる。

ライティング

(記述表現創出)

興味関心のある分野内なら、幅広く いろいろな話題について、明瞭で詳細な説明文を書くことができる。

エッセイやレポートで情報を伝え、 一定の視点に対する支持や反対の理由を書くことができる。

手紙の中で、事件や体験について自分にとっての意義を中心に書くことができる。

 


C1: 効果的な運用技能または上級

C1: 効果的な運用技能
または上級

広範な内容の要求、より長い文章、および暗喩を理解できる。 表現を模索する様子をあまり顕にすることなく、流暢かつ自然に自身の意見を述べることができる。社交上、学術上、および職業上で柔軟かつ効果的に言語を使用できる。 構成パターン、連結、および結束装置を的確に使用しながら、複雑な題材について、明確で詳細な文章を十分に構成することができる。

 

スキル

 C1:  効果的な運用技能または上級

リスニング

(口頭表現の理解)

たとえ構成がはっきりしなくて、関係性が暗示されているにすぎず、明示的でない場合でも、長い話が理解できる。

特別の努力なしにテレビ番組や映画を理解できる。

リーディング

(記述表現の理解)

長い複雑な事実に基づくテクストや文学テクストを、文体の違いを認識 しながら理解できる。

自分の関連外の分野での専門的記事も長い、技術的説明書も理解できる。

スピーキング

(会話によるやり取り)

言葉をことさら探さずに流暢に自然に自己表現ができる。 社会上、仕事上の目的に合った言葉遣いが、意のままに効果的にできる。 自分の考えや意見を精確に表現でき、自分の発言を上手に他の話し手の発言にあわせることができる。

スピーキング

(口頭表現創出)

複雑な話題を、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、 一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。

ライティング

(記述表現創出)

適当な長さでいくつかの視点を示して、明瞭な構成で自己表現がで きる。

自分が重要だと思う点を強調しながら、手紙やエッセイ、レポートで複雑な主題を扱うことができる。 読者を念頭に置いて適切な文体を選択できる。

 


C2: マスターまたは最上級

C2: マスター
または最上級

読み聞きする事柄を実質的にすべて簡単に理解できる。様々な音声や書面から得る情報を要約し、論点や根拠を首尾一貫させて再構築できる。最も複雑な状況においても、微妙な意味の違いを区別しながら、非常に流暢かつ明確に、自然な自己表現ができる。

 

スキル

 C2:  マスターまたは最上級

リスニング

(口頭表現の理解)

生であれ、放送されたものであれ、 母語話者の速いスピードで話されても、その話し方の癖に慣れる時間の余裕があれば、どんな種類の話し言葉も、難無く理解で きる。

リーディング

(記述表現の理解)

抽象的で、構造的にも言語的にも複雑な、例えばマニュアルや専門的記事、文学作品のテクストなど、 事実上あらゆる形式で書かれた言葉を容易に読むことがで きる。

スピーキング

(会話によるやり取り)

慣用表現、口語体表現をよく知っていて、いかなる会話や議論でも努力しないで加わることができる。

自分を流暢に表現し、詳細に細かい意味のニュアンスを伝えることができる。

表現上の困難に出合っても、周りの人がそれにほとんど気がつかないほどに修正し、うまく繕うことがで きる。

スピーキング

(口頭表現創出)

状況にあった文体で、はっきりと すらすらと流暢に記述や論述がで きる。効果的な論理構成によって聞き手に重要点を把握させ、記憶にとどめさせることができる。

ライティング

(記述表現創出)

明瞭な、流暢な文章を適切な文体で書くことができる。

効果的な論理構造で事情を説明 し、その重要点を読み手に気づかせ、記憶にとどめさせるように、 複雑な内容の手紙、レポート、記事を書くことができる。

仕事や文学作品の概要や評を書くことができる。

 


各CEFRレベルに
必要な学習時間

EuroLingualでは、学習者の方々から各テストのレベルに到達するための必要な学習時間についてご質問を受けますが、言語学習の背景、学習強度、経験値や年齢、学習量、レッスン外の時間にどれだけ該当言語に触れているか等、各人にとって必要な学習時間は様々な要因により変化するものであり、明確な回答は困難です。しかしながら、以下の図はおおよその目安として用いて頂けます。

 

CEFR

レベル

目安学習時間

(授業 + 独学)

およその語彙数 

A1 約90~100時間 750 
A2 約180~200時間 1,500
B1 約350~400時間 2,000 
B2 約500~600時間 3,000 
C1 約700~800時間 4,000 
C2 約1,000~1,200時間 5,000

 

各CEFR レベル
(A1, A2, B1, B2, C1 ,C2) に
必要な学習時間

各CEFR レベル (A1, A2, B1, B2, C1 ,C2) に必要な学習時間

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