語学上達の秘訣
Part 3: 試験編
今日日本では大手企業の英語公用語化や資格取得、昇進を目指すための語学試験受験者(特に英語)が増加の一途を辿り、例えば2013年度のTOEIC受験者数は約268万人で、今後大学入試にTOEFLを活用するプランもあり、英語試験の勢力図が変化しそうな気配です。
英語が世界的に共通語として話される現代において当然の流れだと言えますが、ここでは少し違った視点から、語学学習におけるテストの重要性を探ってみたいと思います。

語学試験は千差万別
日本において3大英語試験である英検・TOEIC・TOEFLは、多くの場合企業による能力を測る指針として、また海外留学時に必要なスコアの判断基準として用いられていますが、実際のところ各試験の手順、求められるポイント、ボリューム等それぞれ内容が異なります。

英語だけを見てもその他に日本で受験できる試験は数多くあり、更にヨーロッパ言語を含めるとテスト大国と言えるほど、バラエティーに富んだたくさんの試験が年中全国で行われています。そして国柄により内容の違いは大きくなります。例えばブラジル教育省主催のCELPE-Brasは、3時間の制限時間内4問の問いに対し、作文で解答する筆記試験と20分の口頭試験で(全編ポルトガル語のみ)、中級以上でないと合格とみなされません。
日頃の学習成果を客観視する
このように試験により判断基準は大きく異なり、どれがより優れたものなのかを判別するのは困難です。
しかしどの試験も各国の考え方が反映され、歴史があり、多くの人が携わり進化を遂げている高い質を備えたものですから、日頃の学習をグレードや数字で見える化し、客観視することで自らの弱点を知り、更なるスコアアップを目指しながらモチベーションを保ち、結果的に高スコアを弾き出せることができれば自信に繋がります。但し試験は万能ではなく、TOEICで高スコアを取得していても流暢に話せないケースが見受けられます。言語学習の基本的な要素(ライティング・リーディング・リスニング・スピーキング)をバランスよく学習し、文化的な背景を知ることでどんな試験にもマルチに対応でき、そのようにして培われた経験は海外への旅行や留学、生活や仕事をする場面で大いに役立ちます。

とにかく一度受けてみる
もしあなたが日頃の成果を確認したいのであれば、ご自分に合った試験の受験をお薦めします。

様々なコンテンツの一つとして語学学習に取り入れることで確実なレベルアップが見込め、上手く行けばビジネスに繋がる可能性も秘めています。長らく試験から遠ざかっているのであれば、小手調べとしても最適です。社会人にはなかなか味わえない独特の緊張感や、合格した時の喜びを感じ、普段は見えないたくさんの同じ言語を学習する様々な世代の受験者に出会える機会です。成長曲線が鈍化しているのなら尚の事、受験を突破口として大きく羽ばたくチャンスを作り出せるかもしれませんよ!
Ryuji
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